今週のお題「会いたい人」
# 今週のお題「会いたい人」
とのことなので!
ここにきて初めて
お題で記事を書いてみます( ˊ̱˂˃ˋ̱ )へへ
まず私はよく録音をするし、
それを聞き返します。
録音するものといえば
これまでの本番、レッスン、曲の確認、
授業なんかも音楽が教材になったりするので復習用に丸ごと録音するのが便利です。
(音大生っぽいですね。。)(いや、音大生でしたが)
それでこの間聴き返したのは
ある福祉施設でのボランティアコンサート
の本番の録音でした。
交響楽団に所属するプロの先生率いるトランペット6人?くらいとピアノ(キーボード)という面々でのアンサンブルでした。
いつもトランペットを吹く人間としては
あんまり気にしませんでしたが、
考えてみれば珍しい組み合わせ※です。
※普通は色んな音域の楽器が集まってアンサンブルします。メジャーな組み合わせには金管五重奏とか、弦楽四重奏とか、組み合わせに名前がついています。
私はそのコンサートをしようと声を掛けて下さった
グループの筆頭の先生に会いたいです。
先生との関係の前に
音大のことに少し触れます。
まず音大ではレッスンはマンツーマン指導が必須なので
(だから学費が高いのか!)
どの生徒も必ず1人以上の先生に師事(弟子として習うこと)をしています。
そして毎週1時間以上の個人レッスン、
加えてグループでのレッスンや朝練を集まってする門下もあり
そのため音大生にとって自由時間や休憩というものには音大の門が開いている限り基本的に練習時間という名がつくのですが(笑)
私が会いたいと述べた先生は大学の非常勤講師です。
私が師事(弟子になること)していたのは別の先生であり
そういう学生生活を送る私とプロで忙しい先生が出会うときといえば
半年に1度くらいのトランペット大きなイベントで様子を見に来て下さったり、
試験監督をされていたり、
レッスンで大学に来られていて見かけた際に挨拶する程度で少なかったのですが
学年が上がるにつれて
色々と私も同級生もアクティブに行動するようになったこともあり
合宿(要するに集中レッスン)などにも参加させて頂いたりして先生には沢山アドバイスも頂いたりなどして
その頃からよく関わるようになりました。
また同じドイツ語圏に留学した経験があるということで
留学前には色々相談にも乗っていただきました。
それからありがたいことに
先生からミニコンサートやアンサンブルなどにも時々誘ってもらえるようになって
でも私は正直、単に人が足りなくて誘ってもらってるんだろうなー、と思っていました。
学年が上がると授業が減って時間がある(もとい永遠に練習している)ので
呼べばすぐ来る、人数合わせに使いやすい人材として誘って頂いているんだと考えてたんです。
何にせよアンサンブルの機会が欲しい私にはありがたいことでした。
経験豊富な先生が筆頭なら
安心してアンサンブルが出来るし
合間を見て楽器のアドバイスも聞けるし
トップがはっきりしていることで人間関係も落ち着く傾向にあります。
更には人脈も広がるし
モチベーションも上がるし
自分の経験にもなるし、、!
こんな良いこと尽くめのアンサンブルです。
当然喜んで参加しました(`・ω・´)✨
でもその日先生がその演奏会で
司会としてメンバーの中から私を紹介する際に
私を誘っているのは応援のつもりだと言ったんです。
おうえん?
思い出づくりということ?
それともお礼のお金のこと?
いや、ボランティアだからもらってない。
アンサンブルという音楽の授業として?
自分で思い返しても
当時はその意味がピンと来てなかったように思います。
尊敬する先生が気にしてくれているのが単にありがたいな、とぼんやり感謝するくらいでした(^^;;
そんな本番です。
1年以上経ってその録音を聞き返すと
直後や忙しい時期に聞き返した時には分からなかったことが分かりました。
当時喜々として参加したのはいいのですが
隣を見れば同じ学生のライバルがいて
その中には私よりずっと上手な人もいて。
こんなことあまり言えませんが
それが年下だったりすると顔に出さないものの結構悔しくって。
自信がなくなったり
いらない意地を張ってしまったり
もっと上手くなりたいし
どうして抜かせないのか、
私には何が足らないのかと考えて
気づけば
自分はミスってないか?
私は楽譜を正しく読めているか?
私の音は人と上手くハモれてるか?
自分のことばかりの価値観になっていました。
こんな人のこと考えないメンバー、演奏者として失格ですよね〜。。
というか、
そうじゃない、お客さんに私たちの音楽が伝わるかどうかが大切だと思い付いた瞬間もあったのに
実際となるとそこをどう詰めていけばいいか見当がつかず
とりあえず自分が出来ることに固執してそうなったようにも思います。
だって、人のことはコントロール出来ないです。
自分が正しく吹けば、少なくとも自分の部分は無事に届く!という考え方です。嫌な奴です。ばいきんまんです。(?)
でも例えば車を作るときに
いくらタイヤが完璧に仕上がってても
窓がなかったら売れないし、!
そんなん誰が買うんや!?という話です。
タイヤ担当だからタイヤだけを死守しようって私の考えはほんと、おかしかったんです。
忘れた今頃になって録音を聞くとそれがよくよく分かります。めちゃ恥ずかしいです(笑)
私の視野は狭かったとか
自分の至らなさ・生意気さに気づいた、
悪い意味の鼻の高さがどうこうみたいに言えば
なんか自伝みたいで格好つくんですが、
普通に
イタいなぁ〜。自分。
と思いました(笑)
アンサンブルをした時にお客さんが聞くのは全体であって
同じ楽器が並んでて個人だけ聞くのは至難の技です。そんな風に聞く人いませんて。
自分がどのパートを担当していたか忘れた今日の私が録音を聞くと、
やっぱり自分の音でも
どれなのかサッパリ!(笑)
はあー、どれが誰の音か全く分からん。
あんなに自分のこと気にしてたのに…。
あっけにとられる私です。笑
更に言うなら
みんなが大好きなジブリなどの曲だと
実力がそれぞれでもたまに凄く良い部分がありました。言葉で表せませんが、とにかく明らかに聴きやすいんです!
なるほど
アンサンブルではそれが大事で
それを探すようにやらなきゃいけなかったんだと学びました。(相当遅いですが)
しかも先生は
すごく何気なく振舞いながら
たしかにそういう指導してた!!
応援といったのは
大切なことを忘れないように、
という先生からのおまじないの意味だったんだと思うんです。
先生は留学経験者で、そこに
どんな苦労があって
どんな毎日で
どんな気持ちですごして
音楽の狭い門に挑戦するため相当練習するけど
簡単に才能に負けたり
いつも人と比べられる世界で
そういうことがあるのは知っているんですね。
ひょっとして先生も私と同じ自己中の沼にはまったことがあるのかも。
その中で自分が何のために音楽をするのか
分からなくならないように、
ドイツ出発前におまじないをかけてくれたんだと思うんです。
なのに人数合わせて呼ばれてるなんて考えてた
無作法で勘違い女な私でも
先生は自分のとっておきのお庭に入らせてくれたんだなー、と。
これは真心、優しさ、慈悲の深さ
見返りを求めないこと
何と言えばいいのか分かりませんが
年をとってもそんな風でいられる人がいるでしょうか?
※私は先生をめちゃくちゃ尊敬してるのでまるで神様を崇め奉るような文章になっていますが本心です。見苦しかったらすみません笑
この思い出と録音がこの先私の支え、応援になることは確かです。
出来ればもっと私が素直で良い子だったら良かったのにとなんだかちょっと後悔します( ´•ω•`)
次会ったら生意気だったこと謝れるでしょうか?
会って
応援に対して感謝していることとか
支えになったこととか
できれば勇気出して伝えてみたいなーと録音聴いて思いました。
それと
私の演奏をぜひ聴いて欲しいですね!✨
先生のおかげでこうなりましたー!
っていって伝わる演奏ちゃんとできれば喜んでくれるんじゃないかなーなんて。
ね、結果良ければ、ですよ(^o^)(調子良すぎ説)
でも真面目な話、
先生は本当に帰国時に必ず会いたい1人です。
その時演奏聴いてもらって
ガクーッ※もはや死語
ってなっちゃ困るんで、
ちゃんと結果だして頑張ろ、と思う私です。
お題「会いたい人」でした!
みなさんよい週末を!
それでは、また。Tschüss!