音楽の時代分け お勉強
自分の復習を兼ねて今回は珍しくお勉強の記事をば(`・ω・´)
テーマは音楽史の全体を見渡すために、まずはクラシック音楽の時代区分です!
クラシック音楽の時代区分
音楽史(音楽の歴史を勉強する教科)は
大きく6つに分けられています❣️
⑴中世
⑶バロック
⑷古典派
⑸ロマン派
⑹近・現代
名前からどんな印象がするでしょうか?
あ〜、ルネサンスと近現代はなんか想像つくかも、、中世とかバロックも世界史か何かの授業で聞いた単語だったかな、?、、え、ロマン派って何??ロマンチックなの???
的な感じだったら最初の私と一緒です(笑)
こんな私でもちゃんと音楽家目指せているので安心して一緒に勉強しましょう〜!
各時代の雰囲気
※西暦で区分してありますが、これは諸説アリです。音楽は文化。人と共に徐々に変化するのでハッキリ区分するのはそもそも無理なのです!が、参考までによく言われる区分の西暦を書いておきます。
⑴中世(5世紀頃〜1420年)
5世紀から音楽ってあるの!?という話。
でもほら、エジプトなんかの壁画をよく見るとラッパみたいなの吹いてる人の絵とかあったりするんです。
でもこの頃の音楽の中心地といえば各地の教会。法律もへったくれもなく、病気は悪魔や呪いの仕業と思われていて人が死ぬことが身近だった時代。みんな教会へ行って心の平和を願います。
そうなると神聖さをもっと引き立てる演出が欲しい。特別感を出して日常と切り分けたい。ここで音楽の登場です!
オルガンや、神聖な聖歌で素直な信仰心を後押ししていたという訳です。
⑵ルネサンス(1420〜1600年)
世界史的にも人として秩序や社会交流なんかが少し整備されてきた時代です。音楽の中心地はまだまだ教会ですが、この辺りでハモって和音のある曲を演奏する!ということが発明されたようです✨当時としては最先端、大発明だったでしょう。それに加えて狩の音楽はこのリズム、この音はこの意味、などと新しい形式や共通の認識がいくつも生まれています。
と、ここまでは合唱とオルガンの話でした。
一方で楽器はまだまだ開発が進んでいなくて、ピアノやバイオリンなど、原型はあったけれどもとても今のように遠くに音を届けられるシロモノではありませんでした。
⑶バロック(1600〜1750年)
ここで教会と貴族が権力争いで対立。そのうち世の中はゆっくりと教会よりも貴族が支配するようになっていきます。音楽家も貴族に雇われ、貴族のために舞踏会の曲なんかが多く書かれるようになりました。シャンデリアにビラビラのドレス、カツラ(音楽室にあった作曲家の絵、みんな白髪で同じ髪型だったでしょう?あれ、カツラなんです)など、この時代は飾り物でいっぱい!超有名なバッハはこの時代の作曲家です。鼻から牛乳〜、なんて歌って遊んだあの曲や、卒業式で流れるG線上のアリアという曲(聞いたら知ってると思います)の人です。
そうそう、楽器の開発がまだまだだから音量こそ今と比べると何をとっても小さいものの、音楽自体はとってもパワフルでした。これは私の個人的な予想ですが、だから演奏への需要は高くて、達人と呼ばれる人がこの時期にかなり増えたと思うのです。
⑷古典派(1750〜1820年)
貴族が最高権力者。楽器も多くなってきて、この頃にはオーケストラも寄せ集めではなくきちんと形になってきます。世間はキラッキラの飾りに少し飽きたのか、複雑な和音やウラの意味合いなどを取り除いた、シンプルに綺麗な音楽が流行りました。オペラなんかでは趣味が少し"お上品"になり、実は風刺やジョークが含まれているような物も増えます。この時代といえばモーツァルト!強弱記号が新たに広まり、彼はそれをフル活用して楽しんでいます。その一方、実は結構な皮肉屋だったという一面も。そりゃそうですよね、6歳の頃から天才ともてはやされたのに、大人になったら誰も興味を持ってくれない冷たい世間の手のひら返しをその身で経験してますから。
⑸ロマン派(1820〜1900)
さて、名前がいちばん謎なロマン派の時代です。これはロマンティックであながち間違いではないのです!
一般市民のためのコンサートホールが建設され、権力も音楽も文化も、貴族から市民のものになりました。人は自分の気持ちを表に出せる喜びを噛み締めます。さらには電気や録音機など度肝を抜くような発明品が世の中に突如現れて、当然楽器もかなり開発が進みます。それも手伝って音楽では、愛や生や死、喜びも悲しみももっと複雑な気持ちも、より激しく多彩に表現するようになりました。
こうして個人的な気持ちを表現して成功したのがあのベートーヴェン。この時代は彼が始めたのだ!という書籍も多いです。
そしてホールが出来たということは需要がグッと増えたということ。ならば音楽家も増えます。普通に知っている音楽家の名前を並べていくと大体このロマン派の作曲家です。めちゃくちゃ多いです。ショパン、リスト、チャイコフスキー、ワーグナー、シューベルトなど、切りがありません。
⑹近・現代(1900年〜)
戦争が頻発し、人の感情も複雑・残酷・そして深く極端になります。自分がオリジナル、ということに価値が置かれ、より強い光を持つものや独創的なものを探そうとする動きが始まります。現代音楽が暗いし綺麗でもないし、よく分かんない!って言われるのはこういう動きがあるから。時代を勉強するような学問も整備されあらゆる情報が溢れた現代人にとって、ただ普通に綺麗な音楽はもう飽き飽きなのです。(そもそも、今までより綺麗な曲作るならあの天才モーツァルトや天才ベートーヴェンも超えなきゃならない!自分が作曲家だったら出来ると思います?やる気、出ます?)だからこそ迷走しがちですし、正直理解出来ない…って音楽は出てきます。ですが、その甲斐あって現代の"綺麗な"音楽も実はいっぱいあるんですよ!
なんせ、近現代は、今ですから!過去の時代だって"無駄な""迷走した"音楽は沢山あったでしょうが、それは残っていない、それだけなんです。誰かに好きと思ってもらった音楽だけが大切に今日まで生き残っているんです。でも近現代に生まれた曲は、ネットの普及も手伝って、良いも悪いも楽譜はほとんど残っています笑。これから時代とともに忘れられたり楽譜が紛失したりして、残る音楽と残らない音楽に分かれていくのでしょう。だから、よく分からない音楽に当たる確率も高くなっているのを知っておけば、ガッカリせずに済むかもしれません!?
(主な作曲家)
⑴中世
マショー、ダンスダブルなど
⑵ルネサンス
ラッスス、パレストリーナなど
⑶バロック
⑷古典派
⑸ロマン派
ベートーヴェン、ベルリオーズ、シューベルト、ビゼー、リスト、シューマン、チャイコフスキー、チェルニー、ショパン、ワーグナーなど
⑹近・現代
ドビュッシー、サティ、ストラヴィンスキー、メシアン、ケージなど
まとめ
今回はクラシック音楽の時代分けを見ていきました。
こう見てみると芸術の歴史って、そのまま人の歴史に沿っていて面白いです。それも人の気持ちに深く影響する音楽ならではの観点で見ることで、西洋史や世界史とはまた違ったことが発見できる気がします。
そしてこれからの音楽史がどんな風に展開していくのかが楽しみになります!現代は今のところネタ切れ気味では?みたいな空気ですが、ここからいつ誰がそれを破るのか、この時代に圧倒的に人の注目をさらう音楽はどんなものなのか?まだ誰も達成していないと思うとワクワクします!
私はそれを演奏する側であって作ることはないのでただの興味ですが…そういう楽譜に出会ったときに、きちんとその素晴らしさや歴史が変わる瞬間をすぐに察知して伝えられるようになれたらカッコいいですよね〜(`・ω・´)!
それと、クラシックをどうかお堅い自分には関係ないものと思わないで欲しいのです。
確かによく聞く「音楽は万能の言語だ」とは言い過ぎです。何の予備知識もなくただクラシックコンサートを聞けばつまらないし誰だって30分後には眠気に襲われるに違いありません。
でもクラシック音楽を作った人も求めた人も同じ人間ですよね。事情を知れば理解出来るし、その時代に流行るだけあって実は面白いところがあるんです。演奏から当時の作曲家の気持ち、曲から思い出す私自身の思い出、目の前の演奏家の向き合い方、、
色んなことを読み取ることさえ学んでしまえば映画を観たり小説を読むみたいに案外気軽に楽しめるもんです。
ちょっと脱線してきましたが
とりあえずは時代です。
コレ!といえるハッキリした特徴があるし、初めて聞く曲でも「この時代の曲だな!」って予想がつくようになれば、まずはその当時の生活を想像しながら聞くことができます。これでコンサートの始め15分は退屈しなくて済みますね👍笑
要は最初にもってこいの勉強というワケです。
長〜い歴史の中で音楽はずっと変化してきました。
伴奏もハモりさえもない裸のメロディだけだったはずが徐々に楽器が増え、派手になり、洗練され、鮮やかになり、時々極端といえるまでになり…何百年もかけて変わり続ける音楽はそれだけで興味深いです。
そのうち参考音源と共に時代の特徴を記事にしていきます。
でも今回は全体を俯瞰するだけでご勘弁を。。詳細はまたのお楽しみに!
それでは、また。チュース!