らっぱとわたしのドイツ留学

ドイツの暮らしをつづっていきます。毎日がカルチャーショック。

ライプツィヒ-ひとり音楽の都市を歩けば

ドイツのベルリンに住んでいますが、バスで2時間南に下ってライプツィヒに行って参りました🌟

この記事では感想や体験を中心に書くので、そういうのじゃなくて観光の情報などが知りたい!って方はもう一方のライプツィヒの記事をお勧めします。

初めてのひとり観光旅

ドイツに住んで2年が過ぎましたが、恥ずかしながらひとりで観光をしたことがありませんでした。
人と遠足に行くなどならまだしも、"受験生がのんびり観光旅なんかしてなるものか!"という気が抜けず…😅(まさかこんな長期戦になるとは思ってませんでしたし)それに私の乏しいドイツ語では何か問題があったらと不安でした。

でもふと気付いてみればそれも語学資格を取るまで伸びていて、普通の会話であれば心配なくやり取り出来る自分がいます٩( 'ω' )و

ちょうど休暇が取れたし(※ドイツはバイトも有給休暇があります)、それなら行ってみよう!と思い立ったのでした。

勇気あるクラシックの卵たち

ライプツィヒ駅に着いて有名どころをぶらぶらしてると、ストリートミュージシャンたちと出くわします。
しかも、クラシックばっかり!
それに…なんかみんな若くない??

ちょっと考えて思い当たったのは、観光中心地から少し外れたところに音楽大学があること(正確にはフェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ音楽演劇大学)です。
にゃるほど🐈きっと学生さんがお小遣い稼ぎや度胸試しをしてるんだな、と思いました。

ストリートって、お客さんとの距離が近いし音響も良くないことが多いしで大変なはずなんですよね。私は大学祭で近いことしたんですがとっても緊張しました💦とても知らない人に囲まれて普通の路上では出来ないなと。。

でもこの学生さんたちは、そういう壁をものともせず(又は表に出さず)演奏しています。
学生にしてそういう壁を何とかして、もう既に自分で稼ぐことを知っているというたくましさや勇気に感心しました。
私たちはまだタマゴだけど音楽家ですもんね。そのくらい出来なきゃダメですよね。頑張ってる学生さん(多分)を見て勇気を分けてもらいました😌✍️🦁

初心に返るドイツ語

日常会話は問題ないというドイツ語ですが、まだまだ学ぶことは多いと思う機会が沢山ありました💦

例えば敬語に当たる丁寧な言い回し。レストランなどでの機微に満ちた細やかな言い回しにすぐ反応出来ないことがありました。
もう1つ痛感したのは記憶力。日本語ならば聞いたり読んだりしたことは知識として頭の中に入っていくのですが、ドイツ語になるとすぐに忘れてしまう😱と気付きました。
きっと、世界史で耳に馴染みのない外国人の名前が覚えにくかったのと同じように、私はまだまだ今読んだ博物館の説明書きなどをスラリと知識やイメージとして脳ミソに蓄積出来るほどドイツ語に慣れることが出来ていないようです。何回も読み返したりしました😓

今回は日本語の解説がついてるものも全てあえてドイツ語を選択してドイツ語しか使わない旅をして無事帰ってきたので、そこは頑張ったところです。が、ちょっと悔しい!と感じて上に進む良い刺激をもらったのでした。

息を抜くとは

ライプツィヒで散歩していて目についたのは、綺麗な公園、色とりどりの花壇です。観光地としてよく手入れされているのがうかがえました。
せっかくなので何度も公園でのご飯や休憩を繰り返すうちに、人目を気にせず本当にリラックスして自分の時間を楽しむ感覚が分かってきました。
ドイツ人って、人目があっても芝生でゴロゴロしたりヨガをしたり、水着で日光浴する人までいるほど(しかもひとりぼっちで!!)周りの目を気にせず好きに時間を過ごす才能があるんです。日本人は逆が多いですよね。つい気にしてしまう自分を改めて彼らのそういうところ、素直に見習いたい、羨ましいなーと前々から感じていました。
公園のベンチでひとりご飯やコーヒータイム、ただボーッと噴水を眺めるなど、ひと時でもそういう感覚を味わえたことが嬉しかったです🌻
音楽面で言えば、「人の目を気にしない」これを伸ばして極めれば舞台で緊張し過ぎる自分を助ける良い武器になるかもしれません。良いヒントをもらいました。

自分から行動するスイッチ

当然ですが計画も旅費を稼ぐのも実行も振り返りも全てひとりで行いました。現地での情報の収集だって自分で聞くしかないし人に聞く場合日本語は使えません。
でも、それは最初から分かりきったことだったので「自分しか出来ない、私がやるんだ」と腹を決めて行動を始めれば全てが前向き積極的に進んでいきました🚄

まるでドミノみたいに止まることなく連鎖して強気で動いている、と冷静なもう1人の私が自分を見ている感覚もあって不思議でした笑
いつもはビビりで行動がゆっくりになりがちな私もスイッチが入ればこんなことも出来ると自信が持てたし、そんな私が好きだと思いました☺️

バッハを想って

トーマス教会バッハミュージアムに行きました。
心に残ったのは、バッハがどんな人でどんな風に音楽と向き合っていたのか考えるヒントになることです。

例えば直筆譜面からは才能溢れる大御所作曲家というポジションからは意外な、乱雑に修正された音符があったり「絶対間違うなよ??」と脅しが聞こえてきそうなほどハッキリ強い線で必要以上に大きく書かれた音符が確認できました🤣多分ですけど、人を急かしたり、ミスもハッキリと指摘するせっかちで怖い先生だったのではと思います。よく見ると並んでるバッハの肖像画ってどれも眉間にシワが寄ってますし💧少なくとも楽譜に対してはそれだけこだわりが強かったということでしょう。

また資料にはバッハが指導し続けた教会の合唱団が同じ建物で寝食を共にし、音楽の授業を受け、定期的に合唱を披露していたことが書かれています。わざわざ教室付きの宿舎を用意してまで合唱指導しますか?普通!絶対スパルタ指導です😇極めつけには指導の様子を書いたプレートに「バッハの熱のこもった指導でこの合唱団は…」とあります。ハハン、熱のこもった。すなわち鬼教官をオブラートに包んだ表現ではないですか?笑笑

でも彼はここに就任してから、才能を考えれば別に他でもやっていけたしもっと給料の良い仕事もあったはずなのに、死ぬまでこの教会に留まり少年合唱団の指導を続けました。だからきっと子供が嫌いだから怒ったとかではなくて本当に純粋に音楽を大切に思うが故にアツくなって鬼指導をしてたのかな?そうだといいなと思うんです。

何よりも彼の作った音楽は本当にきれいだし、死ぬほど考えられていることが分かるものも多いです。彼は才能もあったけど、音楽に対して誰よりも妥協なく向き合った結果が「音楽の父」という肩書きと音楽家人生の大大大活躍だったのではないでしょうか。
彼が死んだのは1750年、およそ270年前の話です。その間星の数ほどいる作曲家の中でわざわざ彼の作品を選び演奏した演奏者らがいて、聴きたいと思ってリクエストと評価をした聴衆がいて、この作品は忘れずに保存しなきゃダメだと楽譜を保存した誰かが常にいたというのは考えてみればかなり凄いことです!

バッハに出会った

とかとか考えながらトーマス教会に座りしばらく黙って祭壇を眺めていました。目に入るのはズラッとその脇に並んでいる木の椅子で、そこに挟まれるようにバッハの墓が存在しています。合唱は基本的に立って行うので、それが人数分の合間の休憩用の椅子だとすればちょうど合唱団とそれを指導する彼の位置が想像できる配置に思えました。

天井が高くよく響くこの空間でもし合唱をしたらどんな音がするんだろう?本番は2階にあるオルガンでバッハが弾きながら指揮をしたのかな?鬼教師だし集団生活してるからルールは厳しかっただろうな、本気で歌わなかったら怒られただろうしバッハも顔を真っ赤にして怒鳴ったんじゃないかな?…そんな空想を繰り返しているうちにうつらうつらしてきて、本当にそこに合唱団とこちらに背を向けてそれを熱心に指導するバッハの姿が見えた気がして急に胸がアツくなりました🥺バッハが音楽をどれほど想っていたのか?誰にも計り知れません。果たして私はそんなに真剣に彼の作品に向き合って来られたでしょうか?バッハが私の演奏を聴いたらひょっとして怒られるかな。きちんと向き合わなきゃな。

ハッと我に返るともとの観光客が行き交う教会内です。バッハ先生に会えた不思議な体験でした。

旅の出会い

ツインの相部屋に泊まったので、私の他に初対面の女性が同じ部屋に宿泊しました。
彼女は偶然にも同じベルリンから来た、音楽セラピーをするハープの演奏者(プロかアマチュアかは聞いてません)でした😳いきなり共通点が多かったこともあってすぐに打ち解けてお互いの話をして楽しかったです🌸🌸🌸

ライプツィヒで行った中でおすすめのレストランや得た情報を紹介したり、楽器を触らせてもらったり、スーパーのヨーグルト奢ってもらったり、トイレから出てきた彼女が「香水ふったら匂い強過ぎた!ごめん!!」って言ってて笑い合ったり、ホステルを出る時に和紙で折った鶴をそっとプレゼントしたり…昨日まで知らない人だったのに1夜明けるととっても仲良くなりました☺️(1夜目は他に誰も泊まらずひとりでした)

そして運命なの?と思ったのはカフェでお茶してたらばったり街でも出会ったことです笑
私はコンサート待ちのほんの30分そこらしかそこに座ってなかったし、相手は短い仕事の昼休みだったのでまあまあミラクルだと思うんですが偶然目の前を通り掛かって声をかけてくれました。ベルリンにある私のバイト先のお店の名前を聞いたことがあるようで「じゃあ、今度はベルリンであなたのお店に行くわね」とウインクしてくれて別れてました。旅の出会いって素敵だな…とその言葉の響きへの憧れも含めて幸せな気持ちをしばし味わいました🥰#あと自然にウインクを使いこなすヨーロッパ女性尊い

自分に買いたいものは

さてこの旅は先月末だった誕生日おめでとう🍰の意味も込めているので自分に何か買おうと決めていました。最初はボロボロになったカバンを買い換えるか、何か美味しい贅沢なものを買うか、なんて考えていたのですが
ゆったりと街を歩いているうちに、この旅そのものが最高の誕生日プレゼントだと考えるようになりました。最終的に買ったのは市内各観光地の写真のポストカードライプツィヒの写真集です。この旅を忘れないように、この先何度でも思い出して笑えるようにと思ったんです。
正直こんなものを自分に買ったのは初めてで、自分の趣向の変化にビックリしました🤣#年齢?のせい??😱笑

ポストカードは家に帰るや否や紐にクリップで留めて部屋のデコレーションになっています。いずれ何かの機会に1枚ずつメッセージを書き込んで友達に贈ることになるのでしょう。巡っていく感じが良いですね。

おうちに帰って

今回の旅は本当に楽しめて、癒されました。
ひとり旅観光なんて初めてしたけど、私って旅好きだったんだな、意外とひとりでも楽しめるもんなんだなと思いました。

旅の中で幸せな瞬間、過去の人に出会った瞬間、公園で心からゆったりした瞬間、色んな自分にとって大切な瞬間を集められました。だから普段に戻って何が変わるのかというと大したことではないかもしれませんが、例えば短くてもゆっくり座る時間を大切に思うようになったし、ご飯は出来れば味わって食べたいし、なんだか前より少し丁寧に自分の時間や感性を使うようになった気がしています。

ドミトリーに泊まったりバスで行ったり、大きな部分は節約したので旅の総計はおよそ243€に収まりました。
もちろん私にとって安くはないけど、得た体験・経験を思うとめちゃめちゃ得をした気分です。#いわゆるプライスレス

しばらくの間は飾ってあるポストカード見てニヤニヤしながら楽しく頑張ろうと思います🤣🧡


いつも応援してくださる皆さんにいつかステージでお会い出来るよう頑張ります。見守って下さってありがとうございます😊
それでは、また。チュース!