オペラ、バラの騎士
たまには音大受験生らしい記事でも。
夕方からオペラを観てきました!
薔薇の騎士という題名です。
ベルリンの国立歌劇場で上演されるオペラは
ほぼ常に英語・ドイツ語の字幕がついています♫
私はドイツ語も英語もペラペラではないし
むしろ言葉より音楽の方に集中したいので
ネットであらすじと歌詞を予習✍️
三幕まであります。
ざーっとあらすじだけ簡潔に言うとこうです。
まずご夫人が若い男性と浮気をしています。
(スタート地点が既に浮気というところにオペラって…と思います笑)
そこに夫人のいとこの野蛮な男が来て、若い彼は変装して様子を見守ります。
今度結婚するから"薔薇の騎士"として誰かを紹介してくれと頼む野蛮な男。
薔薇の騎士→婚約の際に、男性から女性に1輪の薔薇を送るのですが(オシャレ!)薔薇の騎士とはその薔薇を届ける人のことです。正装なので騎士の格好で男性の家から女性のお宅へとピンポンしに向かいます。
ちなみに彼は変装の際ふざけて女装を、
新米の召使いなんだと紹介すると
野蛮な男は誰にでも手を出すので
いわゆる"彼女"を口説き始めます。
そしてなんだかんだで、
見ていたご夫人はまさかの彼を薔薇の騎士として推薦します(男が口説いている目の前の"彼女"を推すなんて…)
そして話は野蛮な男の結婚相手へ。
彼女は若く、その夜薔薇の騎士を迎えるため部屋に1人になりました。(薔薇の騎士と女性の親族が鉢合わせてはいけない しきたりです。ロマンチック〜!)
薔薇の騎士はあの若い彼。正装した姿は野蛮な男とは月とスッポン。あろうことか、野蛮な男と結婚なんて大変やね〜、みたいな話をするうちに2人はそこで恋に落ちます(展開が全部スキャンダルものですよね笑 これでも登場人物たちはほぼ全員ヨーロッパの貴族です)
ここに野蛮な男が出てきて普通なら修羅場ですが、嫉妬どころか ただ下品で野蛮な言葉と振る舞いをするばかりです。
彼女もあんな奴と結婚なんて!!と心底 嫌になります。
とはいえ儀式は一応済ませました。
ここで若い彼は浮気症の野蛮な男にひと泡吹かせてやろうと思いつきます。
彼は再び"彼女"となり男を飲み屋に呼び出し、男はホイホイ出てきます。
そこへ仕掛人のおばさんAが子供たちを連れて押し入ってきます。
おばさん:
あんた!この子たちはアンタの子なんだよ!どうしてくれるんだい!?
子供たち:
パパー!パパー!!
男は心当たりがありすぎて混乱(いや否定して欲しい)、カオスです。
そこに婚約相手である彼女もその親も来て大変なことに。娘の婚約相手には浮気相手(変装している彼)も、子どもも、前の女も付いてるのか!と婚約は解消。ついでに彼は変装を解いてネタバラシというわけです。ようやく儀式のときに恋に落ちた彼と彼女が一緒にいられます。
しかし彼が彼女とラブラブしているところに計画外で、最初に出てきた夫人までやってきます。(そういえば彼は夫人の浮気相手でした)
彼はビックリ仰天です。もう人荒れあるかと思いきや、ここで夫人が神対応を見せます。
なんと彼に、彼女のところへお行き。2人で幸せになりなさい、と身を引いたのです!女神かよ!
これで2人は幸せに。夫人も浮気相手がいなくなり、野蛮な男もこらしめて全て上手くいきます。とっても後味の良い終わりでした。めでたし!
というお話です。
適当なチャンネルつけてドラマ見るよりは全然面白いなと思います笑
オペラでは登場人物たちが思っていることをいちいち歌にして歌うので進行が遅いですが、
あまりにオープンなのでこれも私には面白いです(笑)
それに最後の方、どうぞ2人で幸せになりなさい、という部分の歌とオーケストラは特にめちゃくちゃ綺麗です!!!
ただし、5時間かかります笑笑
オペラの中でもかなり長い方。なので休憩が2回、それぞれ30分ありました。合間にお酒や軽食とお喋りでリフレッシュするんですね。
100年くらい前に生まれたオペラです。
久しぶりにこんな長いお話を観ました。
でもとっても面白かったです!
シュトラウスという人の書いたオペラで、
実は現代曲で楽譜は複雑ですが
聴いた感じではそれほど複雑な感じはなく
気持ちよく聴ける音楽でした。
難しい音は要所に使って効果を出しているのかな、と思いました。
明日も1日頑張りましょ(*´꒳`*)
それでは、またお会いしましょう!Tschüss!