らっぱとわたしのドイツ留学

ドイツの暮らしをつづっていきます。毎日がカルチャーショック。

バレエ・バヤデーレ

初めてバレエをみました!

 

バヤデーレというお話です。

 

とりあえず簡単にあらすじだけ説明します。

 

 

舞台はヒンドゥー教徒の世界です。

象の神様です。濃い顔立ちです。

便宜上、アラジンの世界を想像してみてください。

いわゆるジャファー(大僧侶)が、をします。

お相手は王宮1番の踊り子(この役職名がバヤレーデ)です。

でも踊り子さんにも両思いで密かにお互い結婚を誓う相手が。彼は1番の戦士(だったかな?)です。役職が違いますが主役なのでアラジンとしましょう。

次にジャファーが告白して踊り子さんに振られます

そして踊り子さんとアラジンのカップルが成り立っているのを知り、ジャファーは嫉妬

 

ところがアラジンが好青年なので王女様や王様に気に入られ、娘のジャスミンと結婚しなよ、という話に。

これがジャスミンすごい美女なので、踊り子さんと婚約したにも関わらず!アラジンは断りきれず、王女様の圧力もあって婚約に至ります。

 

その後ジャファーが踊り子さんとアラジンの関係をジャスミン告げ口したので、ジャスミンに踊り子さんは呼び出されます。要は圧力をかけて婚約破棄しろと迫ったのですが、踊り子さんは一歩も引きません。女同士の修羅場です。踊り子さんは逃げ切りましたが、ジャスミンは使いの侍女に踊り子を殺せと命令します。

 

そして王宮の結婚式ジャスミンとアラジンの目の前で、踊り子さんは役職上(トップの踊り手ですから)もちろん宴会に出てきて、悲しげに踊ります。

最後に、踊り子に対してアラジンからの贈り物だと花束が手渡されます。が、それは侍女の策略。踊り子さんが喜んで受け取った花束にはなんと毒ヘビが仕込まれていて、踊り子に噛み付いてみんなの目の前で踊り子さんは死にます。

 

目の前で愛する人が死んでしまうのを見たアラジンは(ちなみにジャスミンが殺したと察しがついている)悲しくてもう誰も受け入れられません。ついに薬物に手を出します

その後のアラジンはいつも踊り子さんの幻覚が見えて現実と区別がつきません。

 

しかし中断された結婚式は再び執り行われます。

このとき、踊り子さんと一生の愛を誓ったのに別の人と結婚したことが神の怒りに触れて、

結婚をしたときに宮殿ごと崩れてみんな死んでしまいます。

そしてアラジンと踊り子さんは天国で結ばれるのでした。

 

 

 

というお話。

 

なんだか急な終わり方ですが、

この結末については上演する人によって変わるそうです。

もともとの結末が政治的な圧力で

削除されたので新しい結末をみんなが考えて

上演された時期があったのです。

 

今回はみんなが死んでしまう終わり方。

戒めがこもったバージョンでした。

 

 

こういうドロドロな展開や惨劇は異常ですが、オペラなどでは普通なのです。

クラシックって名前だけだとお上品な感じもするのに、覗いてみれば全然、刺激が強い!

 

元を辿れば、保証された暮らしの中でひまを持て余した貴族たちが面白がって見るものなんて、まあ昼ドラみたいになる訳ですよ笑

昔も今も、考えることは同じ…!

 

これは、、真理!?(違う)

 

 

 

それはさておき。

 

私は今回、初めてのバレエの感想を書こうと思ったのです(´-`).。oO

 

最初の感想は

ふしぎー!と思いました(こども感)

 

想像できますか?

言葉がなくて、

まるでジェスチャーみたいに

上に書いた物語が進行していくんです!

 

オケのBGMと踊りが一緒になって

ジャスミンやジャファーやの気持ちが表現されていて

物語の展開は分かるのに誰も喋ってないと思うと、

なんで私は物語や細かいセリフみたいなものが理解できたんだろう??

と不思議に感じます。。

(もちろんお話の予習はしましたが。)

 

それから、真面目にやってるのに

ちょっとおかしく見える場面もあって。

無駄に大げさな手話をしているように見えたり、ジャファーが恋を表現するために女の子みたいな動きをしたり…(見た目がゴツゴツの大男だったんです)

 

みんな笑わないの??と思った私はやっぱりバレエ初心者ですが、、

失礼だけど、やっぱり変と思うんだから仕方ない。。

みんな真面目にみていたから、これは慣れなのでしょう( ˘ω˘ ) 

 

 

他にも、明らかに難しい踊りの見せ場があったり

 

まだ未熟な子供バレエの子達が後ろの方でフラフラっと足がついたのを見つけちゃったり。

 

2時間くらいあったけど

ぜんぜん飽きることなく見ました(^o^)面白かった!

発見が多いので、生で、それも近くで観るのがいちばん面白いと思います。

 

 

衝撃もありました。

私は小さい頃に、こどもバレエを(趣味のための、というか…とにかくガチではないやつです)

ほんの少し習っていたのですが

 

あんなに苦労してた
つま先でトトトト、と歩くのは

なんでこんなヘンテコな動きするの?

小学生の私は思ってたけど

 

踊り子さんがするのをみると

思ってたものといい意味で違いました

 

彼女がトトトト…とすると、

なんの音もせず、

とても可憐でフワフワな表現になっていて

なるほど、本当はこうなのか!

このための動きだったのか!と

目からウロコでした。

 


指先まで、表情まで全部が

表現のためにきっと意識して綺麗になっていて

 

とても柔らかくてフワフワと飛び回るけど、自分で踊ることを想像すると、、、

 

絶対無理!ハードすぎる!

 

彼らの体はとても細くて

表情は柔らかく微笑んでさえいるのに

 

たまに光の加減で

筋が沢山見えて、つまり超筋肉質なのです!

ストイックな世界なんですね…(°_°)

 

でも、本当にきれいでした。

 

 

 

んーー、でも、、

 

 

ダイエットしようかな(^^;)なんて

 

おまけの感想ですが、

あんなに無駄のない身体で

きれいに踊っているのをみたら

 

自分がたるんでいることを

自覚せずにはいられませんでした笑

 

 

そんなこんなで

初めてのバレエ鑑賞を通して

色んな意味でいい刺激を受けたさっちーでした!

 

それでは、また。Tschüss!