新種の挨拶を発見
挨拶はドイツではとっても大切!
お店に入って挨拶しない・返さない人は
無愛想に接客されたりほぼ無視されたりするケースもあります。
スーパーでさえ
通常レジでこんにちはを言い、良い1日を!さよなら!とお互いに挨拶を交わします。
知らない人でも、そうしてきちんと対面した人には挨拶です。
そのくらい重視されています。
でも先日、面白い挨拶を発見しました。
さよならを言う時って
だいたい
チュースとかチャオチャオとかアウッヴィーダーゼンとかマハスグーッとかビスシュペーターやらビスダン、ビスツンネヒスッマルなど(全部意訳はさよならです。)
それとセットでシェネンタークノホ、シェネンアーベンノホ、シェネンヴォッヘンデ、ヴィアゼーヌンスとか(良い1日を、また会いましょうねなど、全部相手を思う言葉や願いです。)
大体そんなもんなのですが
(多いようでただのバリエーションなのでそうでもありません。また明日!また今度!またね!などの違いと同じことです。)
近頃みんなが言うのは
Bleib gesund !
(ブライッゲズント)
何だと思いますか?
bleibはbleiben(過ごす)という動詞の呼び掛けの形(命令形)です。
gesundは健康な状態をあらわす形容詞。
つまり、
元気でね!
に近い感じ。
直訳は
「健康に過ごしなよ!」となります。
はい、コロナのことですね。
日本のように長いさよならにだけ使うのではなく(自宅待機のため実際にもそうなりがちですが)、じゃ、また今度ね!くらいの軽さで使っています。
元々あった挨拶ですが、普通に健康な人に普段から毎回使うようなことは稀と聞きます。
いま使うとこんなに意味のある挨拶になるのですね。
3月末ごろから聞き始めて、
スーパーのレジではマニュアルがあるのかほぼ聞きませんが
知り合いに会って話をした時、通話した時、元気ー?とWatsApp(というラインのようなアプリが普及しています)で近況を聞いた時などは
体感で80〜90%はバイバイのタイミングでブライッゲズントと言います。
本当にみんな言います。今や最も多い挨拶です。
挨拶は長ーい時間と共にいつも人のそばにある言葉。習慣になっていて、しかも共通になっているものを変えるのは簡単なことではないですよね?
それがこの特異な状況に対して柔軟に変わってしまうって、私にとっては不思議です。
ニュースで何か言及したのを見た訳でもないし、みんなが自主的に判断して使い始めたということだと思います。
ドイツ人は新しいことに手を出すのは嫌いだけど、(人のスペースを侵さない範囲で)自分の意思を貫いて行動に移すのは得意!
そんな国民性が表れているのかなーと思いました。
その辺り、島国、そして鎖国の歴史を持つ私たちにはかなり難しい部分などあるもので、ドイツ人たちのその行動力を尊敬します。
ちょっとした発見でした(*'ω'*)✨
ついでに
他にも最近よく聞くようになったコロナ関連の単語もいくつかだけ紹介しておきます。
なんとなくドイツに住む人々ののコロナに対する姿勢が伝わるでしょうか?
Coronakriseコロナクリーゼ
コロナ危機
Maßnahme マースナーメ
対策
z.B.例: die politischen Maßnahmen 政府の対策
Einschränkungアインシュレンクング
制限
Infektionsmittelインフェクツィオーンスミッテル
(手指などの)消毒液
直訳: 感染用の道具
Herausforderung ヘラオスフォーダルング
挑戦
コロナ危機を乗り越えることは私たち人間の挑戦だ。など。苦難を乗り越える時にはよく「挑戦」の単語を使います。
Mundschutzムンッシュッツ
Schutzmaske シュッツマスケ
マスク
Verständnisフェアシュタンッニス
理解
お店などで、コロナ対策で工夫してある部分には「皆様のご理解に感謝します。」のような文章がよく添えてあります。
以上です。
政府からの発表に対してかなり関心が高くなっています。それから、自分を守るための手段。かなり高い確率でそれぞれ気をつけて積極的に実践している印象です。
大変なのに、挑戦という単語を使うのが意外ですね笑。なんだかポジティブに取り組めそうでいいなと新鮮に感じました。
それでは、また。
皆さんも
Bleib gesund!
です(^ ^)
Tschüss!