Bitteは丁寧じゃない時もある!?
ドイツ語の学習で好きなシリーズがあります。
YouTube のEasy Germanというチャンネルです!
そこで先日取り上げられたテーマが
「Bitte(ビッテ)」です。
これ、めっちゃ便利なドイツ語で
Ein Brot, bitte.(パンひとつください)
Hier bitte.(はいこれどうぞ)
Danke-Bitte!(ありがとう-どういたしまして)
Darf ich?-Natürlich, bitte!(良いですか?-もちろん良いですよ)
こんな風に結構いろいろ使えるんですよ。
で、人にお願いする時にも使うんですが、動画によるとこれが意外とちょっと感じ悪く聞こえてしまうとのこと!
ネイティブの人が言ってるので信憑度は高いと思います😏
例えば
「ちょっと手伝ってくれない?」ってお願いしたい時にビッテを使うと
Kannst du mir bitte helfen?
となります。これがドイツ人には事務連絡っぽくて、断る選択肢がない感じがすると言っています。
へえーーっ!
なんか、普通に使いたくなる文章だったんですが、私だけでしょうか???😓
また、お母さんが子供に言ってるみたいとも言っています。
つまりは警察とか親とか、お願いというよりは断れない命令をやや柔らかく頼むくらいの感じでしょうか。
こりゃあ知らなかったです…!
初歩的なことでお恥ずかしい💦
そういえば最近でよく聞くのは、駅で流れるこのアナウンス。
Bitte bedecken Sie ihre Mund und Nase.(鼻と口を(マスクで)覆って下さい。)
確かに、言われてみるとこういう公共スペースの業務連絡っぽいアナウンスはビッテです。やはり抑揚なしでアナウンスが多い印象です。
では今度から何て言えばいいの?という話ですが、
その代わりに使える方法が2種類あります。
ひとつは仮定形です。
「もし〜してくれたら嬉しいんだけど…」ってやつですね。
めちゃめちゃよく使うのがお店で使うこちら。
Ich hätte gern (ein Brot), bitte.
イヒ ヘッテ ゲルン(何々)ビッテ。
何々をください。何々を喜んで頂きたいのですが。
って感じです。実際お店で働いていると毎日何度も耳にします。ドイツできちんとお買い物したい場合は覚えておくとグッドだと思います◎
※しかし最初に言った「(何々)ビッテ」だけのパターンも、注文の場合にはお願いの印象になるので問題はないです。仮定だとより丁寧度が高いです。
他にも基本的に助動詞の過去形の母音にウムラウトがつくと仮定形になります。謙虚な印象です。
Könntest du mal kommen?(ちょっとこちらへ来れる?)
Könnten Sie vielleicht morgen nochmal anrufen?(もし出来れば明日電話をかけ直して頂けますでしょうか?)
お上品!ホテルとかでも働けそうですねえ。教養ある感じが素敵です✨🎩
それと、würdeヴュルデもよく使いますね。
Ich würde gern dieses Buch nehmen(この本をぜひ頂きたいのですが)
ついでのついでに同じ繋がりなので紹介したいのはseinから来るwärenヴェーレンです。
Wie wäre mit Dienstag?(火曜日だとどうですか?)※予定を決めるとき
Das wäre schön, danke.(そうして下さると嬉しいです。ありがとう。)※提案などに対して
特にWie wäre mit~?を私はゲーテのA2試験で予定を決める会話の時に使いまくってまさかの満点でした🤣💮丁寧に聞けてる感じがするようです◎
仮定の話なんてしないし難しいよ〜、と言わず、案外便利なので勉強の時はぜひ飛ばさずにマスターしましょう☺️
それから2つ目の丁寧な言い方にする方法が、副詞を挟むこと!
vielleicht(ひょっとして) とかzufällig (偶然に)がよく使われます。
元の意味から言うと若干違和感あるかもですが、深く考えず「もしかして〜してくれたりする?」みたいな相手に選択を委ねる感じにするとき使えて、印象が良くなります。
Könnte ich vielleicht heute mitkommen?(もしよかったら今日一緒に行っても大丈夫かな?)
Hätten Sie zufällig ein Kabel dabei?(もしかしてケーブル持ってたりしませんか?)※物を借りるとき
それと注文などではgernも使われます。「喜んで〜する」意味から、「この商品が気に入ったから注文したい」気持ちが表されてポジティブで人間的な感じがします。
Ich nehme gern das Buch.(ぜひこの本をください。)
Ich mach doch gern!(喜んでやってるからいいのよ)※お礼を言われたときの返し
そして1回きりのことであればmalも使えます。「1度」という回数を表すのですが、「ちょっと」みたいな意味でよく使います。丁寧というか、印象を和らげて文を自然にしてくれます。
Sieh mal da drüben! (ちょっとあっち見てみてよ!)
Ich geh mal aufs Klo.(ちょっとトイレ行ってくるね。)
逆にいつもやってもらってて絶対に1回きりでないのにmalって言うとビックリされるかもです笑(本でそういうジョークを読みました笑)
どうでしょう?場面に合わせて丁寧なドイツ語で頼み事をすると会話も自然に流れて良い空気になります🌱
こうなると感じが良く文章が長めになるので目も長く合わせることになり、人間味を感じるので個人的な世間話にも発展しやすくなります(^o^)
ドイツでは温かみを感じた人をすぐ信頼して受け入れることが多くて、私は知らない人を警戒する日本と違うのがすごく面白いな〜と感じています🇩🇪
以上がビッテの代わりになる、物を頼むときの丁寧な表現でした!
いつも訪問ありがとうございます。
ドイツ語勉強してる人もしない人も、こういうニュアンスの話を通して文化のギャップなど感じてもらえたらなと思います🤣😊
常に思い知らされますが、やっぱり世界は広いですね。
それでは、また。チュース!